みなさんの中には、ジュエリーを買取に出そうと考えている人もたくさんいると思います。今回は、そのジュエリーに関するちょっとしたコラムをご紹介していきます。ジュエリーや宝石好きの人なら、きっと興味のある話ではないかなと思います!

ジュエリーといえば、みなさんは何を思い浮かべますか?ジュエリーといえば、やっぱり宝石ではないでしょうか。そして宝石といえば、ダイヤモンド。個人的には、そんなイメージがあります。やっぱりダイヤモンドは、高価で誰もが憧れる宝石の1つですよね。しかし、そんなダイヤモンドよりもさらに希少性が高いとされる宝石があるのをご存知ですか?

赤いエメラルド・レッドベリル

ダイヤモンドよりも希少性の高い宝石があるのをご存知でしょうか?それも世界各地で非常に珍しい宝石が見つかっています。今回お話するのは、その中の1つ『レッドベリル』と呼ばれる宝石です。

名前からも分かるように赤色をした宝石です。別名『ビクスバイト』『赤いエメラルド』『緋色のエメラルド』などいろんな呼び名があるようです。何だかどことなく中二病感漂う雰囲気がありますね……!!

そんなレッドベリルが類型化されたのは、1904年のこと。今から100年以上も前のことなのです。化学組成で見るとエメラルドとアクアマリンと酷似しているとか。でもエメラルドやアクアマリン、そしてダイヤモンドなどさまざまな宝石よりもかなり希少だと言われています。

世界のごく一部でしか採れない

レッドベリルは、とにかく希少性の高い宝石ということがわかったと思います。まず、採れる場所というのがかなり限られています。ユタ州とニューメキシコ州の一部でしか産出されないそうです。

同じくらいの品質のルビーとレッドベリルを比べてみると、何とルビーは約8,000倍もの量が存在するとか。存在自体を発見できたことがもう奇跡のように感じますね。

キズが生み出す美しい赤

希少石の皇帝と呼ばれるレッドベリルは、同じベリルのエメラルド同様にインクリュージョンが多い場合がほとんどです。インクリュージョンって何かご存知ですか?宝石というのは、よくよく覗いてみると部分的にヒビが入っているように見えたり、曇っているように見えたりするところがあります。言ってしまえば、それがインクリュージョンです。インクリュージョンは、宝石が結晶体へと成長していく過程で取り込まれたあらゆる内包物のこと。ですから琥珀の中に入ってしまった昆虫も、インクルージョンなんですよ。

レッドベリルもそのインクリュージョンが多い宝石で、キズを伴うものです。ただそのキズやひずみがあるからこそ、あの美しい赤色が表現されているのです。レッドベリルの性質上、基本的に大きく成長することは非常に稀だそうです。ですから原石が見つかったとしても、かなり小さいものばかりなんだとか。

宝石好きなら一度は見てみたい?

今回、ダイヤモンドよりも希少性が高いと言われている『レッドベリル』についてお話してきました。珍しい宝石ではありますが、意外にもさまざまなジュエリーにあしらわれて販売されています。

大きさや質、デザインにもよりますが、高いものだと500万円近くするものもあります。そんなレッドベリルがあしらわれたジュエリー、買取すると一体どれくらいの査定額になるんでしょうか?もし手にすることがあれば、一度無料査定に出してみたいですね。おそらく私がそんな希少性の高い宝石を手にすることは、この先きっとないでしょう……。(笑)

レッドベリル以外にも、希少石はさまざまな種類があります。また機会があれば、他のいろんな種類の希少石についてお話していけたらと思います。