金の話をしていると、いろんなところで目にするのが『古代シュメール人』と呼ばれる人々の話。みなさんの中にも聞いたことがあるというがいるのではないでしょうか。シュメール人は、金を採掘するためにやってきた民族と言われています。今回は、そんな謎多き民族『古代シュメール人』についてお話していきたいと思います。
紀元前5千年頃にまで遡る
シュメール人について話すためには、紀元前5千年前までタイムスリップする必要があります。紀元前5千年頃、後にメソポタミアと呼ばれるユーフラテス川沿岸地帯にとある民族が住み着きます。ユーフラテス川沿岸地帯は、非常に耕作・放牧に適した環境でした。近くの湿地帯では、魚や鳥なども多く豊富に捕れるという生活する上では、まさに理想的な環境でした。
この農耕民族は、『ウバイド人』と呼ばれていました。彼らは、千年以上その土地に住み着きました。泥でレンガを作り、そのレンガを使って家を作り街を作り、そして神殿を作りました。みなさんがよく知る『メソポタミア文明』の礎を作ったのは、このウバイド人だと言われています。しかし彼らは、文字を持っていませんでした。ゆえに詳しいことは、記録に残っていません。
紀元前3800年頃にシュメール人登場
それから時は経ち、紀元前3800年頃。どこからやってきたのか定かではありませんが、シュメール人という民族がメソポタミアの地にやってくるのです。彼らの登場により、メソポタミアという文明は、大きな変化を遂げます。それはそれは、これまでにないほどの大繁栄です。宗教、美術、建築はもちろん、社会機構、日常の慣習、さらには楔形文字も彼らによる発明だと言われています。また船や車輪付き戦車も、彼らが世界で最初に作ったと言われているんですよ。
シュメール人の躍進は、これだけに及びません。他にも、エリドゥ、ウル、ウルク、ラガシュなどの高度な都市国家をどんどん創りあげていきました。これらは、世界最古の都市であり、この文明をメソポタミア文明と呼んでいます。
これだけでもじゅうぶんすごいことですが、シュメール人のすごいところはまだまだあります。彼らは、楔形文字以外にもたくさんのことを発明しました。例えば、太陰暦、七曜制、60進法、占星術、金属の鍛錬なども知っていたようです。彼らは、メソポタミア文明に留まらず、エジプト文明やインダス文明の誕生にも影響を及ぼしたとされているのです。
シュメール人と金の関係性
シュメール人は、自分たちのことを『混ざり合わされた者』と呼んでいました。そして自分たちは、『アヌンナキ』という神々の集団によって作られたと信じていたのです。さらに『アヌンナキは金を採掘するため、別の星から地球にやってきた』とも信じていました。
シュメール人とは一体どういう民族なのか。これには諸説あるのですが、よく言われているのが『古代宇宙飛行士説』です。古代宇宙飛行士説は、アヌンナキは金を採掘する労働者を求めていたため、遺伝子操作により創りだされたのがシュメール人であると解釈する説のことです。
ちなみにシュメール人の古代神話に登場する金の話が、金に関する最も古い話だと言われています。
シュメール人はどこからやってきたのか
紀元前3800年頃、どこからかシュメール人はやってきたとされています。しかしどこからやってきたのか、気になりませんか?真実はわかりませんが、ゼカリア・シッチンによる仮説が非常に興味深いです。
彼によると太陽系には、10番目の『ニビル』という惑星が存在するそうです。なぜそんなことがわかったのでしょうか。ゼカリア・シッチンは、シュメールの粘土板を詳しく解析し、この結論に至ったそうです。信ぴょう性が高いかどうかはわかりませんが、こういう話ってすごくドキドキしますよね。
この惑星ニビルは、公転周期が約3600年となっています。そして知的生命体である『アヌンナキ』が高度な文明を構築しているとか。出てきましたね、アヌンナキ。ニビルが地球に接近した際に、アヌンナキは地球に飛来したとされています。その時、遺伝子操作により、私たち人類を猿人から創生したとか。
宇宙に知的生命体が存在する確率は非常に高いということを、多くの科学者たちが認めています。ただ知的生命体同士が遭遇する確率は、ほぼ0%に近いそうです。ですからゼカリア・シッチンの仮説も、地球人類とアヌンナキは直接遭遇していません。どういうことかというと、アヌンナキが自分たちそっくりに創りだした生命体が『地球人類』ということなのです。つまり聖書の創世記にも載っている『髪は自分たちに似せて人を創った』という記述、これがそのまま行われていたということなのです。
信じるか信じないかはあなた次第……。
シュメール人と金のお話でした。